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一月の精などを演じる、古川伴睦さんに来ていただきました。
古川さんは「森は生きている」の演出も担当されています。 劇団仲間って、どんな劇団? 見どころは? たくさんお話をお聞きしました。 |
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<出演者プロフィール>
熊澤洋子(くまざわようこ) ヴァイオリン |
東欧音楽をはじめ、幅広いジャンルで演奏を続けるヴァイオリン演奏家。4歳でヴァイオリンを始めた彼女は、学生時代に東欧のロマ(これまでジプシ−と呼ばれて来た人々)の音楽に出会い、その後、ルーマニア・ブルガリアを始めとする東欧文化圏・バルカン諸地域の音楽に触れ、多彩で地域性豊かなヴァイオリン音楽の演奏に取り組むようになりました。2003年に初のCD「ロマのうた」をギターとのユニット「しげとくま」で発表、2004年にはルーマニア・ブルガリアへ渡り、現地をフィールドワークしました。東欧のフォークダンスの研究家とのコラボレーション、ベリーダンスとのコラボレーションでの定期的なライブイベントなど、踊りを伴ったステージも数多く開催する一方で、ジプシー・スウィングやジャズ、ロック、ポップス等のジャンルでも、小曽根真氏、あがた森魚氏、高野寛氏、高木正勝氏をはじめとする様々なアーティストの舞台やレコーディングに参加、ジャンルを超えた幅広い活動を続けています。2008年には東欧諸国の音楽を集めた初のソロ・アルバム「恋のうたが きこえる」をリリース、好評を博しました。2011年には、きしもとタローと共に、中欧スロバキアでのヤン・スムレク国際文学祭(国際交流基金採択プログラム)に招聘され、海外公演を行いました。 |
きしもとタロー ブズーキ(ギリシアの弦楽器) |
本業は笛の演奏家・作曲家。12歳で南米アンデス山岳地域の縦笛ケーナに出会い、その後、日本を始めとするアジア諸地域やアイルランド、中東欧など世界諸地域の様々な音楽を、笛の演奏を通し学んできました。自らの演奏楽器を製作する彼の個性的な演奏スタイルと作曲作品は、2000年オーストリア・ブルゲンラント州での公演、2003年ウズベキスタンの古都サマルカンドにおける東洋音楽祭への招聘、2011年スロバキアにおけるヤン・スムレク国際文学祭への招聘演奏(国際交流基金採択プログラム)など、これまで国内外で高い評価を受けています。アルバムを製作せずに15年近く演奏活動を続けた彼は、2004年に作曲作品を集めた初のソロ・アルバム「ハルノヒ」、その後2006年には「ホシノウエデ」と日本のわらべ歌などをとりあげた作品集「ヒライタ、ヒライタ」を発表、一方で、これまで800名を超える人々に笛の指導を行ってきました。近年はギリシアの弦楽器ブズーキなどの弦楽器も手にし、熊澤洋子ユニットへの参加を始め、自身の作曲作品で弦楽器も用い演奏しています。現在、2013年秋に発表予定の新アルバム「空のささやき、鳥のうた」を制作中。 |
豊かな記憶が未来を築く 熊澤洋子(バイオリン奏者)
忘れられないお芝居があります。一つは人形劇「石の馬」。主人公の少年が自分の歯を折って石の馬にくっつけると、馬が動き出す…あの興奮は、今でもまざまざと蘇ります。もう一つは「十一匹のネコとアホウドリ」。ステージに最後に現れた、一番大きなアホウドリ…天井に届きそうで「うわぁ!」と歓声をあげた事を、まだ覚えています。いずれも観たのは小学校低学年頃ですから、ざっと25年程前です。
私の生まれ育った地域には「子ども劇場」という団体があり、観劇やコンサート、レクリエーション、夏休みキャンプなど、団体主催の色々な催しに参加出来ました。私が印象的だったのは、観劇などのホールでの催しです。「お話をしない、お席に着いて観る」など、お約束はいくつかあったような気がしますが、そんな事は守るまでもなく、ステージが始まればすぐに心を奪われて、息を呑んで最後まで見入りました。さっき観たお芝居の話をしながら、父や母と家路に着くのもまた楽しかった。名作は何度も話題に上り、先にあげた二つは未だに両親と話すほどです。思い返せば両親は、なんて豊かな思い出をプレゼントしてくれたのだろうと、感謝して止みません。それは確実に今の私の血や肉となり、穏やかで強い心の土台を築いています。もし私が子どもを持ったなら、今度はこの豊かなバトンを自分の子どもへ、次の世代へ、必ず繋ぎたいと思う、今日この頃です。
熊澤さんとの出会いは...
「子どもセンター」建設に向けての寄付金を募っていた、前身の旭都島子ども劇場協議会の頃、チャリティーライブへの学生チームでの出演がきっかけ。今ではプロの演奏家として活躍されています。今回も、「子ども期にこそ上質の舞台を体感してほしい」との趣旨に共感し、コンサート企画を快諾して下さいました。
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